イエスの死と復活は、旧約聖書に預言されていた。
神は、さまざまな時代に預言者たちを通して、神のご計画を断片的に語られました。
それら神の啓示がまとめられたのが旧約聖書です。驚くべきことに、旧約聖書は、生きていた時代や立場が全く違う66人の記者によって書かれ、完成までに1000年の年月がかかった本です。
それにもかかわらず、記者たちのメッセージには一貫性があり、互いに内容を補い合っています。
さらに旧約聖書は、みごとに新約聖書の出来事を予見しています。
もちろんイエスの死と復活も旧約聖書に預言されていた通りに実現しました。
預言者イザヤは、キリストの受難を預言した イザヤ書53章全体
まことに、彼は私たちの病を負い、私たちの痛みをになった。だが、私たちは思った。彼は罰せられ、神に打たれ、苦しめられたのだと。しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私た ちはいやされた。・・・イザヤ書53章全体参照
イエスが2人の罪人と一緒に処刑されること。有力者の持つ墓に葬られること。
イエスの死を通して、多くの人が救われることを預言した。
彼の墓は悪者どもとともに設けられ、彼は富む者とともに葬られた。彼は暴虐を行なわず、その口に欺きはなかったが。 しかし、彼を砕いて、痛めることは主のみこころであった。もし彼が、自分のいのちを罪過のためのいけにえとするなら、彼は末長く、子孫を見ることができ、 主のみこころは彼によって成し遂げられる。イザヤ書53章9-10節
この他にも、「キリスト=救い主」は多くの苦しみを受けて後、栄光を受けられると、旧約聖書の中にたくさん預言されています。
旧約聖書は「メシヤ=救世主」の到来を預言した。
イエスは旧約聖書の預言を成就した。
救い主の生涯についての預言
- 「メシヤ=救い主」が処女から生まれることを預言
それゆえ、主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。イザヤ書7章14節
処女マリヤがイエスをみごもった。イエスは男と女の間に生まれたのではく、聖霊によって生まれました。この預言は実現しました。 - 「メシヤ」がダビデの家系から生まれる。エッサイの子孫であることを預言
エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。 その上に、主の霊がとどまる。それは知恵と悟りの霊、はかりごとと能力の霊、主を知る知識と主を恐れる霊である。・・・イザヤ11章1~5節
ユダヤ人たちは自分たちの家系の記録を大切に残してきました。
イエスの父ヨセフは、ダビデの家系でありエッサイの子孫であることは証明されています。 - 「メシヤ」が生まれる場所を預言
ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出る ことは、昔から、永遠の昔からの定めである。ミカ書5章2節
イエスの父ヨセフと母マリヤはナザレに住んでした。そのときローマ政府から住民登録の命令が下りました。ヨセフとイエスをみごもっていたマリヤは、ヨセフの故郷であるベツレヘムに行きました。そしてベツレヘムに着いたとき、イエスは生まれました。聖書の預言はみごとに実現しました。
- 「メシヤ」がロバの子に乗ってエルサレムに入城することを預言
シオンの娘よ。大いに喜べ。エルサレムの娘よ。喜び叫べ。見よ。あなたの王があなたのところに来られる。この方は正しい方で、救いを賜わり、柔和で、ろば に乗られる。それも、雌ろばの子の子ろばに。ゼカリヤ書9章9節
この預言も実現しました。イエスは十字架にかけられる前、エルサレムに子ロバに乗って入城されました。人々が大歓迎したことが記録されています。
- これらの他に、旧約聖書に書かれた「救い主=メシヤ」についての300以上の預言が成就した。
イエスは、旧約聖書は自分について書かれたと証言した。
イエス自身が、旧約聖書は自分について書かれていると証言した。
あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。それなのに、あなたがたは、いのちを得るためにわたしのもとに来ようとはしません。ヨハネによる福音書5章39-40節
復活したイエスは、旧約聖書から、ご自分について書かれてあることを弟子たちに教えた。
するとイエスは言われた。「ああ、愚かな人たち。預言者たちの言ったすべてを信じない、心の鈍い人たち。キリストは、必ず、そのような苦しみを受けて、それから、彼の栄光にはいるはずではなかったのですか。」それから、イエスは、モーセおよびすべての預言者から始めて、聖書全体の中で、ご自分について書いてある事がらを彼らに説き明かされた。ルカによる福音書24章25-27節
エマオに向かう弟子たちに現れたイエスは、「聖書には、救い主は苦しみを受けて後、栄光を受けると書いてあるではないか。なぜあなたがたにはイエスが死んで復活した意味がわからないのか。」と戸惑う弟子たちを戒めました。
イエスは、自分について預言者たちとダビデが書いたことは、全て成就したと言った。
さて、そこでイエスは言われた。「わたしがまだあなたがたといっしょにいたころ、あなたがたに話したことばはこうです。わたしについてモーセの律法と預言 者と詩篇とに書いてあることは、必ず全部成就するということでした。」ルカによる福音書24章44節